2013年09月12日

51. ああっ女王様っ!(2)

ミツバチさん女王2.png

初回あえなく敗走した雄蜂殿下、再挑戦! 現代社会に生きづらさを感じ、改革案を提案するも…。

巨大な群れの維持のためには遺伝子の多様化が必要、ということは、巨大な群れを作るように至ったミツバチの歴史と共に進化してきた結婚飛行ですから、そう簡単に選別の過程を省略することはできないでしょうね。でも雄蜂の運命は過酷すぎるので殿下の気持ちもわかります。

古いものが常に正しいとは限りませんが、コストの安い単為生殖ではなく燃費の悪い雄蜂を養ってまで柔軟に生き残る術として種としての遺伝子貯金をいっぱいしてきたからこその今があるはずです。養蜂業者にニホンミツバチの短所として真っ先に上げられる「逃去性」もそうして選び取って来た長所ではないでしょうか。そのおかげで人が「蜜がいっぱいとれる」と無思慮に持ち込んだ西洋ミツバチと無茶な土地開発と植樹で絶滅寸前まで追いつめられながらも、なんとか今日まで生き延びてくれたのだと思います。

趣味で飼っていても(生活がかかっていなくても)、愛情をかけて大切に世話をしてきたつもりがある日巣箱がもぬけの殻だったらガッカリするのはわかります。私も想像しただけでもショボーン…9回裏でサヨナラ満塁ホームランを打たれた高校野球のエースの気分…野球よくわかりませんが。

しかしながら、せっかく作った巣をあきらめるという犠牲を払ってでも逃げていくには理由があるはず。「住みにくかったんだね、ごめんね」と環境を見直す機会だと思えばどうでしょう。

うちなんか近所の犬がひどく吠えるから騒音を嫌うニホンミツバチさんは、そもそも住んでくれないかもしれないなー。というか、私も逃去したい><

※基礎知識
群れが女王を何らかの理由で失うと新しい女王を作ろうと努力したり、性別としては雌である働き蜂が産卵をはじめます。返していうと、女王の支配下にあると産卵できません。女王様が「国を追放されなければ」と言っているのはそのことです。

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posted by せいちんデザイン at 05:48| ミツバチ漫画