2013年10月25日

94. あなたはだあれ?(4)

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家族だと信じて疑わなかった殿下は西洋ミツバチだった? 蜜集めからちょうど戻って聞いてしまった働き蜂さんショック! うすうすそうじゃないかと悩んでいた殿下は確定してショック! プライドの高い女王様はよそものに卵を産まれてショック! 殿下をかばうために自分が何を言ってしまったのか分かってきたねえやもショック! どうなっちゃうんでしょう!

女王の健在な群れで

5)様子の違う幼虫を働き蜂が除去せず育てる ー これが一番難しいところだと思いますが、発育の遅いのをかわいいと感じるねえや、新米で実地経験とそれによって培われた自信がなかったねえやの個性が、それを可能にしたようです。

※基礎知識
日本ミツバチと西洋ミツバチの雄蜂の生育過程の違い
○生育期間は平均21日で西洋ミツバチの24日より3日短い
○日本ミツバチの雄蜂の蛹は雄蜂児が自分で繭になる時に作る小さな孔があいているのが特徴。蛹になる時には働き蜂が一旦蓋をするが、しばらくしてこの蓋が除去されるとこの小孔のあいた蛹の頭部が見える。

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2013年10月24日

93. あなたはだあれ?(3)

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そうです、生まれた時は全く同じ「雌になる卵」なのに、その後何年も生きる女王様になる卵と、寿命の短い働き蜂になる卵に分かれるのは、ひとえに食事の違い。滋養のある王乳、ローヤルゼリーしか生涯口にしない女王様と、新生児期を過ぎると蜜と花粉で育てられる働き蜂の食事の違いです。本来なら孵化後4日目から通常食になるはずが、いつまでも甘やかされてローヤルゼリーを貰っていたんですね、殿下は。それが長寿の理由でしょうか。

しかし、これぞヤブヘビ! 大事に育てた王子様にかけられた寄生虫ではないかとの不名誉な嫌疑を晴らすための証言が、かえって異種、確かにミツバチには違いありませんが西洋ミツバチであったことを暴いてしまうとは。

ねえやが見た「英雄のように立ち上がった卵」は西洋ミツバチの特徴。殿下の顔が濃いのは、実は西洋蜜蜂だったからなのかー! ほうほう。「こういう男しか描けないんだな、女の作者にはありがちなことだ」と思っていませんでしたか? こんな時、絵が上手い作者さんだと「これどう見てもガイジンですよね? ということは…」と怪しまれてしまいますが、あやふやな画力だからこそ可能な大胆なビジュアル伏線!

え? 働き蜂さんの容貌が他の姉妹の蜂さんたちと違うのは、ですか? それは「主人公だから!」



さて、実際によその西洋蜜蜂がニホンミツバチの巣に潜り込んで産卵が可能かというと、かなり難しいですが不可能ではない、と判断しました。

1)よその西洋ミツバチが潜り込む ー 門番籠絡話でもあったように、蜜で買収、蜜を手みやげに突破、などの方法で割と普通に入り込めます。混成群も珍しくありません。

2)女王が健在なのに働き蜂が産卵 ー 稀ですが、あります。この特殊な状況を研究中の学者さんがいらっしゃるくらいですから。

3)女王が健在なのに働き蜂が産んだ卵が生き残る ー 普通は他の働き蜂が見つけると食べてしまいます。が、やはりこれも上記の学者さんの研究対象の一部なので、稀ですがあるそうです。殿下のケースのようにマークされていない隅の方だと確率は上がるかも。

4)西洋蜜蜂の働き蜂が産んだ卵が女王が健在な日本ミツバチの巣で生き残る ー よそ者は匂いで判別するので、一旦巣に入り込んでミツバチさんの生活には欠かせない蜜の受け渡しを行い、巣板に接触するうちに匂いは同じになっているはず。直立している、など様子のおかしい卵は発見されれば食べられてしまうでしょうが、やはり上記のように隅の方だと見つからないこともあるかも。

※基礎知識
[卵の違い]
巣房に産みつけられた、卵は…

ニホンミツバチ…横たわっている
セイヨウミツバチ…立ち上がっている

[王乳(ローヤルゼリー)]
女王蜂は生涯ローヤルゼリーしか食べませんが、働き蜂・雄蜂も産まれて3日の間はローヤルゼリーを給餌されます。

[異種婚と交雑]
西洋ミツバチと日本ミツバチが結婚してしまうことは、「稀にある」とされていた昔よりは「結構ある」というレベルにまで増えていることが最近の研究でわかっています。が、交雑は今のところ起きないので(正常な雌卵にならない)、在来種が上書きされてしまう危険派偶然回避されているものの、働き蜂を産むための結婚ですから、異種婚の結果は単にお互いに対しての損害になってしまっています。みんなが雄蜂殿下のようにストライクゾーンが狭ければ、あるいは遠慮してくれればいいんですけどね。進化の過程ではいなかった異種を人間の都合で持ち込んだ歪みがこんなところにも。2つの種がお互いの活動を妨害する攻撃手段として進化していったりしませんように。

アフリカ由来のキラービーの怖さも、何が怖いって、人を死ぬほど刺す、というのももちろん怖いですが、イタリアンなど他のどの亜種よりも早く羽化する特徴によってアフリカン新女王が他を殺してしまうので効率よく遺伝子の乗っ取りが行われることではないでしょうか。

近年になって西洋ミツバチ雄→日本ミツバチ女王の組み合わせが増えているのが偏った環境の観測結果なのか、品種改良の弊害なのか、は、一応研究者さんから警鐘が鳴らされているので少々ホッとはしましたが、肝心の人工授精や品種改良は養蜂家が自由に行えるので、実際にはどうなることか。

[ローヤル]
ところで日本では多分明治の日本の近代養蜂の幕開けの時の読み下しのままなのか、伝統的にローヤルと呼ばれています。が、王族の、というroyalの読み下しなので世間と足並みを揃えるならロイヤルゼリーとすべきだと思うのですが、定着し過ぎなのか、ロイヤルゼリーとしておくと商品検索に引っかからないことを恐れてか、商品名としてはローヤルのままが圧倒的の多いですね。あまりにも堂々としているので、私は最近まで何か別の単語なのかと思っていました。

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posted by せいちんデザイン at 05:09| ミツバチ漫画

2013年10月23日

92. あなたはだあれ?(2)

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今明かされる、ねえやのぺーぺー時代! こんな状況でもかんなをかけないのは性格の違いでしょうか。それでも仕事を求めて彷徨うねえやが、ついに家の隅で見つけた意志を持つ特別な卵とは?

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posted by せいちんデザイン at 05:35| ミツバチ漫画