2013年08月31日

40. ダンス教室

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「直進部分」が直線で示されないので私は最初戸惑ったのですが、フリフリしながら進むのでそういう表現になっていたのですね。左右に揺れながらも方向としては直進ということでした。

このダンスの何がすごいって、いろいろありますが、一番は、閉鎖空間である巣内の垂直方向に垂れ下がっている面では方角を直接示せないので、太陽と蜜/花粉源との相対関係を重力方向と踊る方向に置き換えて再現し、伝えるという創意工夫の素晴らしさではないでしょうか。

フリッシュ博士、ノーベル賞をもらった時よりも、このからくりに気づいた瞬間の方がずっとずっと嬉しかったんじゃないかな〜。想像しただけでも鳥肌立ちます。

わずかな間に体をフリフリ、翅を鳴らしてその音の長さと進む速度で距離をも示し、その間おひねり、じゃなくて、蜜を配り、蜜源が優秀であるほど長い間踊るなど有用な情報がぎっしり詰まっているのもすごいです。

距離が遠くなるにつれて直進部分の角度の精度が上がっていくのだそうですね。本当は正確にできるけれど、中距離ではあえてブレさせることで追従する蜂がそれぞれ適度に探しながら他のもっとよい蜜源を見つける可能性を残すためかもしれません。本当の遠距離になると角度の差による現地での誤差がひどくなりすぎるので正確に行う、と。うーむ、うむうむ、なんとしなやかで高度なシステムでしょう。

巣房の大きさのばらつきといい、「虫のやることだからこの程度だろう」なんて思っているとあとで恥ずかしい思いをします。

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posted by 原山みりん at 05:22| ミツバチ漫画

2013年08月30日

39. ミツバチ・ダンス

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ダンスといっても練り歩くような感じだし、わざわざ一番込んでいるところに飛び込んで踊り、皆が興奮して寄ってきては踊り子さんに触ろうとするので、てんやわんや。そもそも外で優雅に踊ると思っていた私はビックリしました〜。混雑の中で驚くべき内容を正確に伝える踊り子さんもすごいし、混乱の中でその情報を読み取るギャラリーもすごい。

そして、何はともあれ、直線部分でフリフリしながら進むところは圧倒的にカワイイです。一生懸命仕事をしている姿に対して失礼かもしれませんが。

踊りの詳しい内容については次回へ譲ります。

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posted by 原山みりん at 05:51| ミツバチ漫画

2013年08月29日

スズメバチとミツバチの見分け方/広報部

この記事は日常的に蜂を見慣れていない方を対象に、思いがけず危なそうな蜂に出会った時に身を守っていただけるようにと、出会い頭の印象での判断を念頭に出来るだけ簡素にしてあります。図も特徴をお伝えするのを目的としているので必ずしも正確ではありません。予めご了承ください。

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スズメバチは花粉を集めないので体がツルツルしていて体色がダイレクトに見えるため、明るい黄色やオレンジで、頭が目立つハデな蜂に見えます。

対してミツバチさんは地味です。はちみつ色のもふもふした毛に覆われて体色は見えにくいし、頭も黒くて小さく目立ちません。特に日本ミツバチさんは全体に黒っぽい印象です。

都市部にいる攻撃的なスズメバチはキイロスズメバチくらいなので、2cm前後でパッと見てオレンジ色、手足もオレンジ、という特徴的なこの種に注意をしていればまず大丈夫だと思います。

ハイキングなどで田舎に行くと、さらに攻撃力の大きいオオスズメバチに出会う可能性があります。これはとにかく大きいし、羽音も凄みのある低音なのですぐにわかるでしょう。

私の手持ちの写真がなきがらばかりなので(怖くて生きているのは撮れない)写真を載せられず残念ですが、ネットに鮮明な写真がたくさんあるので、あとは写真を見て独特のハデハデしい感じを覚えてください。その際、ぜひとも生きて活動している状態の写真をご覧になることをおすすめします。死んでしまうと姿勢や体色が生きている時とは変わってしまい、同じ種類とは思えないほどだからです。

特に、実際に目にすることになると思われる滞空姿勢です。生きているスズメバチは飛んでいる時はピンと背中が伸びて、黄色やオレンジの弾丸のように見えます。細い腰と長い脚が目立つアシナガバチとはシルエットが全然違います。だらりと垂れた長い脚に細い腰はアシナガバチです。アシナガバチは攻撃性も毒性もスズメバチほどではありませんが、状況によっては刺しますし、長い脚で容易に見分けがつくので見かけたら、とりあえず刺激しないようにしましょう。

いずれにせよ、繰り返しになりますがオレンジ色の顔をして弾丸のようなハチは警戒しておけば、攻撃性は低いですが刺さないわけではないコガタスズメバチやヒメスズメバチをも避けることになるので、この特徴を覚えておいてください。

スズメバチも忙しいので無闇に刺したりしません。通常、刺す前に顎をカチカチ鳴らして「去らねば刺す」と警告するので、ここで落ち着いて後退すれば大丈夫です。例外として、誰かが既に巣にいたずらしたりなどの攻撃を行っている場合は既に怒っていて、何も知らずに通りかかった人をいきなり刺すこともあります。これは温厚な蜜蜂の場合にも当てはまります。その場合は近くに怒り狂った集団がいるはずなので、急いで、でも走らず逃げてください。

以下、「夏の缶ジュース」からの繰り返しになりますが、刺された場合の処置です。

ハチさんが刺すと興奮物質が放出されて応援が駆けつけてくるという仕組みになっているので、万一刺されたら、静かに移動して(毒がまわるし、仲間が来ていたら怒らせる恐れがある)治療してください。

ミツバチさんの場合は針がとれて(><)残っていることが多いので針を抜きます。

毒を口で吸い出すと、口の中に傷があった場合(口内炎、歯周病など)、そこからも毒がまわるのでおすすめできません。

流水でしぼるように洗うか、あればポイズンリムーバーなど毒を吸い出す道具を使用しましょう。これは小さなポンプみたいなもので高価ではないのでアウトドアのお伴に一つあると安心です。

おしっこをかけるといい、というのは迷信で、むしろ雑菌があるので逆効果だそうです。誰が言いだしたんでしょうね。

刺したのがスズメバチなら重篤な症状になることがあることを認識し、応急処置後は安静にして刺された部位の痛み、腫れ以外の症状が現れたら病院に連れていってもらってください。誰もいなければ救急車を呼びましょう。途中で意識を失ってしまうことも考えられるからです。怖いですね。

スズメバチの毒については専門のサイトがたくさんあるので詳しく知りたい方は「スズメバチ、アナフィラキシー」で検索してみてください。
posted by 原山みりん at 05:19| ミツバチ広報部より

2013年08月28日

38. 帰還

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まあその、「レディキラー」が殺人犯というわけではないんだし…でも誇大広告は間違いないですね。普通オオスズメバチを思い浮かべるでしょうから。

雄蜂の仕事は結婚、とはいえ、顔を見るたびにそのことを言われるのはつらいでしょうね〜。田舎に帰るたびに親戚じゅうから「まさしー(仮名)、嫁はん貰わんのかー」とか言われる感じでしょうか。

突然始まった「雄蜂殿下の一人旅(日帰り)」は今回でとりあえず終わりです。めでたしめでたし?

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posted by 原山みりん at 05:25| ミツバチ漫画

2013年08月27日

37. ビジョン

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そうなんです、絵に反映されていなくて心苦しいですが、ミツバチの雄蜂の特徴はトンボのような大きな眼なんですね。

キイロスズメバチのターゲットが「巣」になるとミツバチさんたちも応戦しますが、こうして「間引き」のようにさらっていく場合は反撃しないそうです。後ろから掴まれて悲鳴を上げる暇もないからなのか、想定内の被害なのか。

うちの庭に毎日来てプラプラしているキイロスズメバチを見ているとそんな計算高さというか卑劣さは全然感じられないですが、オオスズメバチに次いで好戦的な蜂なのですよね。うちでは獲物を探すっぽく植物に沿って飛んでいても、一度も仕事らしい仕事をしているのを見たことがありません。ナスにはカメムシやニジュウヤホシテントウがいっぱいいるのに! 一匹だけ、ニラを摘むと興味津々という感じで寄ってくるのがいます。あとのは、より近くにいても知らん顔。不思議です。ニラ担当・ニラたんと呼んで親しんでいます。

ニラたんだってスズメバチ、刺されれば命に関わるかもしれない、とはいえ、毎日なので、なあなあになってくるのも事実です。

さらにもう一回続きます。

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posted by 原山みりん at 06:05| ミツバチ漫画